年末の忙しい朝にふと自分の人生を振り返ってみた。
洗濯物を畳みながら、干しながら、考えていた。
物心がついた頃、少女漫画雑誌のりぼんに出会った。
まず目に飛び込んできたのはちびまる子ちゃん。ハンサムな彼女やときめきトゥナイトよりもちびまる子ちゃん。
あのたくさんのキラキラな漫画の中にある、違う世界観を持った漫画、ちびまる子ちゃん。今でも覚えている、確かクリスマスのお話でクリスマスツリーの土に金魚の死骸を埋めるという、とても少女漫画とは思えない内容だった。もちろん変態ギャグ漫画の大御所、少女漫画界に咲くドクダミの花こと岡田あーみん氏の漫画にも心を奪われる。
子ども心に思った。なんでこんな漫画がりぼんの中にあるのだろう。不思議だなーと。
大勢の中の少数派。たぶんそれが私の中の一番始めの少数派との出会い。
それ以降も私は常に少数派だった。
中学では漫画とゲーム好きの友人に恵まれ、ジャンプやセガサターンと戯れた。
無論、セガサターンも少数派である。あっ余談だが、うちの兄はファミコンではなくPCエンジンを持っていた。
高校の修学旅行。行き先は九州と中国地方。観光場所の多数決では、吉野ヶ里遺跡の候補に手を挙げた。私一人だけだった…。あれ?誰も弥生時代に興味ないの?!その方が驚きだった。
専門学校の海外研修のイタリアの観光場所の多数決。ローマ、ベネチア、フィレンツェ。ローマに手を挙げた。また私一人だった。何で?!皆、遺跡見たくないの?!ベネチアに決まった。謎だった。
私は常に少数派。高校の時の夏休みの課題で曼荼羅を描いたり、売れないバンドにハマって追っかけやったり、音楽の授業の自由課題でギターを披露したり。大好きなモデルさんに憧れてベリーショートにしたり…。
何でなんだろう。王道ではないところに魅力を感じるからなのか。ただ単にそういうものが好きなのか。
これは生まれ持った個性なのか。
いつもどこか人と違うことで浮いているかもと思うことがある。
でもそれはそれでいいと思っている。むしろそれがいいと思っている。
私は私であって、それ以外の何者でもない。
好きなものは好きで、とことん好きでいい。
皆と違うから、を気にしなくていい。
私は私。
一番大事なことだ。
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