運慶展に行ってきました!

先日、と言ってももう2週間ほど前になりますが東京国立博物館で開催されている「興福寺中金堂再建記念特別展 運慶」に行って参りました!その感想を今から書かせてもらいます!あーっあと7日で終わっちゃいますよ…こんなギリギリに感想を書くだなんて遅すぎるぜよ…きっと待っていた人もいるはず(たぶんいない)書くよー今から書くよー

はい!ではまず最初に目に飛び込んできたのは運慶のデビュー作と言われている大日如来坐像!

すいません、こちらのスケッチですが色付の段階で失敗してしまい、色付前の鉛筆画のものを掲載させてもらいます。

いつみても素敵☆です。奈良の円成寺の多宝塔におられる時はガラス越しでしか拝見できないので生でしかもこんな近くで見られるなんて感激でした。パーンと張りのあるお顔。若々しい肉体。私だけ?かもしれませんが横側から見たときに左側の表情より右側の横顔の方が少しだけ若く見えました。真正面からお顔を拝見すると完全な左右対称ではないので若干ですが左右で顔の表情が違って見えるんでしょうね。それも運慶の狙ったところなんでしょうか。

毘沙門天立像

ずっとお会いしたかった!カッコいいです。視線が合う位置を探して、バチッと目があった瞬間、射抜かれた!実際にモデルがいたかのような細部の細かさ。例えば耳たぶのふくらみ。かと思いきや、顔全体のバランスに比べて目の割合が大きい。目を強調させてデフォルメさせているのがわかる。リアルさとマンガっぽさと。その良さが共存しているように感じました。

八大童子立像 制多伽童子

キリっとした眼差し☆引き締まった体つき。どれをとってもバランスが素晴らしい!やっぱり目が大きい。キャラっぽさと少年ぽさと愛しさと切なさと…

八大童子立像 恵喜童子

The・ドンブリのような帽子!なんてかわいらしい☆衣装も小物も抜かりない。それでいて奇抜で独特なデザイン。運慶ってファッションデザイナーでもあったんですね。

善膩師童子立像

かわいいんです。なんかかわいいんです☆運慶の息子湛慶の作です。守ってあげたくなるような愛らしさがあります。

神鹿

こちらも湛慶作といわれている牡鹿と牝鹿さん☆牡鹿の頭部には角を挿した跡があるそうな。さぞ立派な角が生えていたのだろうなー見たかったな~。

龍燈鬼立像

しり!尻!おしりがまぶしい☆こちらは運慶の三男康弁の作。興福寺の国宝館でよくお会いしていましたがその時にはこのプリケツ様は拝見できなかった?よね。ぐるっと360度拝むことができたので、この引き締まったお尻をまじまじと目に焼き付けることができました。

十二神将立像 申神

ななっなんてヒョーキン☆なお顔なの!他の神将は勇ましいお顔をしていたり、怒った表情をしていたり。なんだか親近感が湧く申神さんですね。

以上、今回の運慶展で気になった仏像について私なりの偏見と愛を持って感想を書かせてもらいました。

“運慶”さん。すごいです。さすがです。鎌倉時代にタイムスリップして制作現場を見てみたい。どんな思いで、どんな信仰心でどんな葛藤があったんだろう。私たちはこうしてその時代、その時代に守られ、伝えられてきた仏像をこうやって目の前で拝むことができる。それは人々の“想い”があってこそなんですね。人ってすごい。作った人も、それを守り抜いてきた人も。全ての関係者の方に感謝です。素晴らしい展覧会をありがとうございました。

コメント