コナランスタッフのサクラダ(2)です。
当店でお取り扱いがはじまった大阪かばんブランドの製品にはバッグ以外にお財布もあります。
現在の大阪かばんのお財布のラインナップはブランド認定企業である株式会社高木さんが製造されています。
株式会社高木さんは「あえて非効率の中に品質を求める」というくらい品質・仕上がりにこだわりがあり、
例えば、高木さんのところで造る高級ラインのバッグは
ミシンの縫製で縫い目の美しさが求められる部位作成にあっては、一個ずつ定規を当てて縫製したりします。素材をきっちり揃え、場合によっては仮留めし、さらに定規をあてがうなど下準備に数分かけて縫い上げます。
https://osaka-kaban.jp/company/takagi.html
という徹底的なこだわり。
その高木さんから入荷したお財布で今回ご紹介するのがこちらの三つ折り財布(小)とこちらの三つ折り財布です。
まず、中央のステッチは手縫いで丁寧に縫われています。もちろん本体の縫製もしっかりときれいに縫製されています。
そして、金具はちょっとばかり高級なものを使用 。
通常は高価で中々使用しないイタリア製の挽物と日本製の挽物を合わせたホックが使用されており、通常のイタリア製ホックの4倍もするんだそうです。
ちなみにホックに刻印されてる文字の向きも合わせて取り付けられてます。・・・す、すごい。
↑そして、見て欲しいのはこの部分。側面のへり返しです。
通常、財布などは革のコバ面(切目部分)の処理はコバ液を塗って仕上げられているのが多くみられると思います。
本来なら、折財布のように仕切り部分が何枚も重なるところは切目ならそのままコバ液を塗ればいいのですが、こちらの財布ではへり返しで仕上げられています。
ヘリ返しとなるとその重なる部分を一緒に巻き込まないといけませんその為に製作途中でわざわざ切り込みを手作業で追加しないといけません。
これだけ手間のかかることをどうしてやっているのかというと
「本製品のような柔らかい革を使うとコバ液の粘度が低いと革に吸い込まれてしまいます。
しかし、粘度が高く極端に言えば水飴の様なコバ液では革に吸い込まれず、表面張力の様になりそのまま乾燥し手間を掛けずに数回塗り重ねた様に仕上がります。」・・・高木さん
それらを考えた結果、コバ塗りではなくあえて型紙が困難なヘリ返しで綺麗で上質に仕上がる様生産現場と何回も型紙と生産工程の話しをし、現在のカタチに仕上がったそうです。
お客様が製品を持った時 の見栄えも大事にして造ってます。品質のためなら手間を惜しまない高木さんの想いが伝わってくるお財布です。
大阪かばんブランドのお財布はこちらです↓
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